
孫の誕生は、おじいちゃん・おばあちゃんにとっても待ち遠しい出来事ですよね。
一方で、育児の常識は時代とともに少しずつ変化しています。「昔は当たり前だった常識」が、現在では見直されているケースも少なくありません。
大切なのは、「昔の育児」と「今の育児」を比べることではありません。
今の考え方を知り、家族みんなで赤ちゃんの成長を見守ることが大切です。
この記事では、孫育ての前に知っておきたい令和の育児常識をご紹介します。
「自分たちの子育ての頃とは違うな」と感じることがあっても、それは決して珍しいことではありません。
医療や研究の進歩により、赤ちゃんがより安全で快適に過ごせる方法が分かってきたことで、育児の考え方も少しずつ変わっています。
そのため、昔の育児が間違っていたわけではなく、「今はこう考えられている」という知識を知っておくことが大切です。
娘さんや息子さん(ママ・パパ)の育児方針を尊重しながらサポートできると、お互いに気持ちよく子育てに関われるでしょう。
「うつぶせ寝のほうがよく眠る」と言われていた時代もありましたが、現在はあおむけで寝かせることが推奨されています。
これは、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症リスクを低減すると考えられているためです。
また、寝床には、窒息を防ぐため、枕、布団、クッション、ぬいぐるみなどを置かず、できるだけシンプルな環境を整えることも大切とされています。
赤ちゃんが眠っている間は、静かに見守りながら、安全な寝ることができる環境づくりを心がけましょう。

かわいい孫を見ると、つい頬ずりをしたり、キスをしたくなったりするものです。
しかし現在は、口へのキスは控えることが勧められています。
大人の口の中には、虫歯の原因となる細菌やヘルペスウイルスなど、赤ちゃんに感染する可能性のある病原体が含まれていることがあります。
愛情を伝える方法は、抱っこをしたり、優しく話しかけたり、手を握ったりするだけでも十分です。
赤ちゃんの健康を守るためにも、スキンシップの方法にも気を配るようにしましょう。

「抱っこばかりすると抱き癖がつく」と聞いたことがある方も多いかもしれません。
現在では、赤ちゃんが泣いたら抱っこをして安心させてあげることが大切だと考えられています。
抱っこは赤ちゃんの不安を和らげるだけでなく、親子の愛着形成にもつながるとされています。
もしパパやママがすぐに抱っこをしていても、「抱き癖がつくから」と心配する必要はありません。
赤ちゃんが安心して過ごせるよう、温かく見守ることが何より大切です。

最近は「ネントレ(ねんねトレーニング)」という言葉を耳にする機会が増えました。
赤ちゃんが自分で眠れるように、生活リズムや寝る環境を整える考え方で、多くの育児書やSNSでも紹介されています。
ただし、ネントレはすべての家庭が取り入れているわけではありません。
抱っこで寝かしつける家庭もあれば、赤ちゃんのそばで寄り添いながら寝かしつける家庭もあり、それぞれの家庭に合った方法が選ばれています。
いずれの場合も、赤ちゃんを寝かせる場所は、大人とは別に、ベビーベッドなど安全な寝具で仰向けに寝かせるようにしましょう。

お孫さんがかわいくて、「これくらいなら大丈夫」と思ってしたことが、現在では控えたほうがよいとされているケースもあります。
ここでは、特に知っておきたいポイントをご紹介します。
はちみつには、乳児ボツリヌス症の原因となる菌が含まれている場合があります。
そのため、1歳未満の赤ちゃんには、はちみつ入りの食品を含めて与えないようにしましょう。
離乳食の進み具合や食物アレルギーの有無は赤ちゃんによって異なります。
「お腹が空いていそうだから」「機嫌が悪いから」とお菓子やジュース、果物などを与えるのではなく、食べてよいものや量は必ずママパパに確認してからにしましょう。

「近くだから抱っこで大丈夫」と思う方もいるかもしれませんが、自動車に乗る際は、短距離でも6歳未満はチャイルドシートの使用が法律で義務付けられています。
赤ちゃんの命を守るためにも、必ずチャイルドシートを使用しましょう。

かわいいお孫さんの写真をSNSに投稿したいと思うこともあるでしょう。
しかし、最近はプライバシーへの配慮から、赤ちゃんの顔写真をSNSへ投稿しない家庭も増えています。
また、SNSにはさまざまな育児情報が掲載されていますが、中には医学的な根拠が十分でない情報もあります。
話題になっている育児法を見かけた際は、医療機関や自治体など公的機関が発信する情報も参考にしましょう。
写真を投稿する前にはママパパの考えを確認し、分からないことがあれば一緒に調べながら、お互いに安心して育児に向き合えるとよいですね。

令和の育児では、便利な育児グッズを上手に取り入れる家庭が増えています。
例えば、寝室で眠る赤ちゃんの様子を映像や音声で確認できる「ベビーモニター」は、その代表的なアイテムです。
赤ちゃんが眠っている間に家事をしたり、きょうだいのお世話をしたりするときでも、別の部屋から様子を確認できるため、子育ての負担軽減につながります。
また、電動鼻吸い器や調乳ポット、抱っこひもなど、育児をサポートする便利なアイテムも充実しています。
「昔はなかったから必要ない」と考えるのではなく、便利なベビーグッズを上手に活用することも、令和の育児の特徴です。

育児の方法は変わっても、赤ちゃんを大切に思う気持ちは昔も今も変わりません。
祖父母のみなさんの子育て経験は、ママパパにとって心強い存在です。一方で、安全面や衛生面については、新しい知識が取り入れられていることもあります。
「こうしたほうがいい」とアドバイスをする前に、「何か手伝えることはある?」と声をかけるだけでも、ママパパは安心できるものです。
赤ちゃんを中心に、家族みんなが協力し合える関係づくりが、楽しい子育てにつながります。

育児の常識は時代とともに変わりますが、赤ちゃんを思う気持ちは昔も今も変わりません。
家族みんなで協力しながら、お孫さんとの時間を楽しんでくださいね。
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